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第3章 章末問題2
Q2 下記のA社とB社のうち、危険性の高い赤字(倒産する可能性のある赤字)となっているのはどちらでしょう?
A社の損益計算書(単位:百万円)
売上高 63,000
売上原価 34,000
売上総利益 29,000
販売費及び一般管理費 36,000...すべて人件費
営業利益 ▲7,000
B社の損益計算書(単位:百万円)
売上高 63,000
売上原価 34,000
売上総利益 29,000
販売費及び一般管理費 36,000...すべて減価償却費
営業利益 ▲7,000
A2 A社
そもそも、販売費及び一般管理費がすべて人件費であったり減価償却費であったりすることはないが、「減価償却費」とそれ以外の経費を意識すると良いため、不自然な出題となった。
減価償却費は、支出をともなわない経費なので、B社は損益計算書では赤字であるものの、実際のキャッシュは増加していると考えられる。一方でA社の人件費は支出をともなうため、実際のキャッシュも減少している。そのため、与えられたデータから判断すると、A社のほうが倒産する可能性が高いと考えられる。

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